
経営者の皆さまから、最近とくに多く寄せられるのが「集客が思うように取れない」というご相談です。広告にはしっかりと予算を投じている。イベントも工夫を重ねて開催している。それでも、反応が得られない。来場予約につながらない、このようなお悩みが、ここ数ヶ月で急速に増えています。 集客がなければ、どれほど素晴らしい商品があっても、どれほど優秀な営業担当がいても、成果につなげることは難しいです。ただし一方で、そんな状況でも来場予約が落ちていない店舗があるのも事実です。それが、PGハウス浜松店です。
「ブランドが強いから」「展示場が新しいから」そう思う方もいるかもしれません。
でも、そうではありません。 今回ご紹介するのは、特別な武器ではなく、他でもすぐに実行できる2つの実務的な工夫です。
広告を出しても、手応えがない。そんなとき、「これって本当に良い広告だったのか?」「他にもっと反応が取れる表現があったんじゃないか?」そう思ったことはありませんか?
そこで改めてお伝えしたいのが、「ABテスト」の重要性です。実際に成果を出している会社ほど、例外なく「ABテストは当たり前にやっている」という共通点があります。 PGハウス浜松店もまさにその一つです。
そもそも、なぜABテストが必要なのか。それは、比較対象がなければ、出している広告が良いのか悪いのか判断できないからです。一つの広告を出して「反応が薄かった」としても、それが本当に悪かったのか、それともそもそも訴求軸がズレていたのか、明確にはわかりません。 複数の案を同時に試すことで、相対的に判断できる軸が生まれます。さらに、複数の広告を走らせていく中で、「うちの商圏で、うちの商品なら、こういう訴求が効く」という勝ちパターンが見えてきます。これは一度きりの効果だけでなく、今後の広告戦略すべてに影響を与える資産になっていきます。
浜松店では、このABテストを丁寧に実行したうえで、さらに一歩踏み込んでいます。
それが、「判断の速さ」にこだわるということです。
たとえば「補助金が出る家づくりキャンペーン」を行った際には、バナーを4種類、LP(着地ページ)も2パターン用意し、初日からすべてを同時に配信しました。そして、その日の広告配信で1万円ほどが消化されたタイミングで、各クリエイティブの反応をチェック。
クリック率、遷移率、予約への導線などを見て、良いものを翌日以降に集中させ、効果が出ていないものは迷わず止めます。ここで重要なのは、「数を出すこと」ではなく、「判断を後ろに引き延ばさないこと」です。
時間をかけて様子を見るというよりも、「初速で結果が出ないものは、後でも出ない」。 そうした現場の感覚を持って、意思決定を早めているのです。
こうした運用は、特別なツールを使っているわけではありません。 Google広告やSNS広告の管理画面と、日々の数字のモニタリングさえあれば、どの会社でも十分に取り入れられる方法です。
「ABテストはやった方がいい」と分かってはいても、実際にはやれていない。
もしそう感じていらっしゃるなら、まずは小さく2パターンを試すところからでも十分です。大切なのは「最初から完璧にやること」ではなく、「仮説を持って検証すること」そして「判断を先送りにしないこと」です。
もう一つの工夫はイベント設計です。
PGハウス浜松店では、1つの展示場で複数のイベントを展開しています。
例を挙げると
これらを別々のタイミングで、切り口を変えて打ち出しています。
一つひとつのイベントでの予約数は決して多くはありませんが、そのテーマだからこそ関心を持っていただけるお客様を、確実に取り込めているのがポイントです。
展示場を1イベントで終わらせないということが重要なのです。これも、今すぐ自社のイベント設計に取り入れられる工夫のひとつです。