住宅業界に身を置く私たちは、ここ数年で顧客行動が大きく変わったことを、日々の現場で実感していると思います。
「展示場で初めて会う」
「そこで担当者の印象が決まる」
そうした従来型の営業構造は、静かに終わりを迎えつつあります。
お客様はまずスマホで情報を集め、Instagram や TikTok、YouTube で比較し、「この人なら話を聞いてみたい」と思ってから、来場予約をします。
つまり、展示場に到着する前の段階で、勝敗の6〜7割が決まってしまっているのです。
ピュアグロースでは、これまで多くの工務店・ハウスメーカーの営業支援を行ってきました。
その中で際立って成果を上げている営業担当には、明確な共通点があります。
それが、展示場に来る前に信用を貯めているということ。
たとえば、
この積み重ねが、結果として 来場率・初回アポ率・契約率のすべてに影響を与えます。
SNSは「広告や広報の延長」ではなく、担当者の営業力を底上げする武器になっているのです。
私自身、ありがたいことに全国の住宅会社と関わらせていただきながら、現場で起きている「構造変化」をずっと見てきました。
この中で「昔ながらの営業努力だけで戦うのは、あまりにも不利だ」と感じてきました。
そこで今回、現場で実際に成果につながった事例や再現性の高い型を、わかりやすくまとめたものが『SNSで家を売る』です。
本に書いた内容は派手なテクニックではありません。どちらかというと、
住宅営業がこれからも選ばれ続けるための、当たり前の土台づくりに近いものです。
もしどなたかの実務に、少しでも役立てていただけるのであれば、それ以上に嬉しいことはありません。
TikTokのダンスや過剰な編集は必要ありません。
こうした“誠実さ”の積み重ねが、SNS営業の本質だと思っています。
だからこそ、
経験よりも「伝え方の工夫」が営業成果につながる時代に変わりつつあります。
本書は、SNS活用の「やり方」だけではなく、
なぜ今それが必要なのか、現場でどう再現するのか
という“根っこ”の部分を重視して書きました。
無理におすすめするつもりはありませんが、
「これからの営業をどうアップデートすべきか」
を考えるヒントとして、
もしお役に立てる部分があれば嬉しく思います。
今後も、皆さまの現場がより良くなる情報をお届けできればと思います。