モデルハウスを早く売る方法|売却は「完成前」から。売れるチラシの3つのポイント

2026.10.21 2026.10.21
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「モデルハウスで注文住宅は売れたのに、肝心のモデルハウスが売れ残っている」
「値下げしても売れず、赤字覚悟で手放すしかない」

モデルハウスの売却は、小規模な工務店から県内トップクラスのビルダーまで、ほとんどの住宅会社が抱える悩みです。本記事では、チラシ・広告制作を強みとする当社のマーケティングコンサルタントが、モデルハウスを早期に売るための販売スケジュールの考え方と、売れるチラシのつくり方を解説します。チラシを使わない場合でも、Meta広告やホームページ、イベントページにそのまま生かせる内容です。

モデルハウスが一番売れるのは「完成前」

多くの会社は、オープンして3か月から半年ほど集客し、反響が落ちてきてから「そろそろ売りたい」と考えます。しかし、それでは遅すぎます。

モデルハウスに限らず分譲住宅が一番売れるのは、完成前です。完成した瞬間に売れる物件は、完成前から告知しています。告知から売れるまでには通常2か月ほどかかるため、反響が落ちてから販売を始めると、順調でもそこからさらに数か月かかってしまいます。

モデルハウス販売のスケジュール:着工から完成まで周辺に告知、ポータルは完成前から掲載、グランドオープン1か月で手応えを判断
  • 着工から完成までの3〜4か月間、周辺にポスティングする:「こういう建物がいくらでできる」と告知する。範囲は小学校区、広くても中学校区。毎月同じエリアで構わない。アパートだけでなく戸建てにも配る(子ども夫婦を近くに住ませたい親世帯もいる)
  • ポータルサイトには完成前から掲載し続ける:家を買いたい人が見る媒体なので、出し続けて問題ない
  • 自社サイトやイベント告知では、完成直後は販売色を出さない:グランドオープン時は注文住宅の集客を優先する
  • 現地に「販売中」と分かる表示を出す:売れない物件の多くは、売っている家なのかどうかすら分からない

実は、最も決まりやすいのは「グランドオープン」の広告で来場したお客様の中から購入者が出るパターンです。完成前から仕込んでいれば、買おうか迷っている人がそこに来てくれます。グランドオープンから1か月以内に購入検討のお客様が来ていなければ黄色信号。すぐに販売に力を入れる判断をしましょう。

値下げの前に、魅力が伝わっているかを見直す

「値下げした方がいいですか」とよく聞かれます。値下げも販売戦略の一つですが、まずは物件の魅力がお客様に伝わっているかを見直すべきです。注文住宅会社のモデルハウスは確かに高いですが、高いなりの価値があるはずです。売り方を変えれば、結果は変わります。

モデルハウスの販売にチラシが効く理由

ポータルサイトや自社サイト、Web広告ももちろん重要です。ただモデルハウスは、注文住宅の集客と大きく違う点があります。買うのは結局、近所の人だということです。同じ小学校区で探している、実家の近くに住みたい、今の生活圏を変えたくない。商圏が極めて狭いからこそ、エリアを絞って届けられるチラシが有効なのです。

一方で、「新築モデルハウス・3LDK・土地○坪・建物○坪・販売価格○円・好評分譲中」といった情報を並べただけのチラシでは売れません。見る→自分ごとだと感じる→現地に行ってみようと思う→予約する、という行動の流れを設計する必要があります。

売れるチラシの3つのポイント

売れる販売チラシの3つのポイント:誰に売るかを決める、スペックではなく暮らしの言葉で書く、唯一が言えるものを打ち出す

1. 誰に売るかを決める

「3,500万円・3LDKの新築」で売れるのは、その地域に同条件の物件がない、もしくは最安値の場合だけです。それより「家賃9万円を払い続けている、子ども2人の4人家族にぴったりの家」と伝えた方が、「うちの家族に合いそう」と思ってもらえます。集客は多くの人に来てほしいものですが、販売は1組に買ってもらえれば正解。1万部配って1組しか来なくても、その1組が買えば成功です。その1組を明確に描けているかが勝負です。

2. スペックではなく、暮らしの言葉で書く

耐震等級や床暖房、太陽光の容量は、住宅会社の言葉です。「18畳のLDKで休日は4人家族がゆったり過ごせる」「洗う・干す・しまうが一か所で完結し、共働き夫婦の家事が時短になる」「車2台+来客用1台を確保できるので友人を招ける」のように、お客様の言葉に翻訳しましょう。専門用語は極力使いません。

3. 「唯一」が言えるものを打ち出す

会社名を差し替えれば他社でも使えるチラシはNGです。物件ごとに「この小学校区で、こういう条件で探している人には唯一の物件」と言えるポイントを探します。ポータルサイトで周辺の物件を調べれば、「3LDKなら安い物件はあるが、4LDKならうちだけ」といった唯一性が見つかります。「1棟しかない」ことも唯一です(表現は広告規制に注意)。

表面は「感情」、裏面は「納得」

チラシは両面で役割が違います。表面で一瞬で自分ごとだと思ってもらわなければ、裏面は見てもらえません。

  • 表面(感情を動かす):「○○小学校区で家探しの方へ」「月々○万円で新築をお考えの方へ」など、刺さるポイントを1点だけ大きく。載せるのは「一軍」の情報だけ
  • 裏面(納得してもらう):間取り、地図、駅や学校までの距離、支払い例の根拠など詳細を載せる

価格は「総額」より「月々の支払い」で見せる

「3,150万円」と大きく書かれても、多くの人にはそれが高いのか安いのか分かりません。家賃を払っている人にとってイメージしやすいのは月々の支払い額です。目安は今の家賃と同じか、プラス1万円程度。頭金0円にしてボーナス払いを組み合わせるなど、見せ方を工夫します。

改善した実例

あるモデルハウスでは、配布エリアを小学校区に絞り、表面のキャッチを「(地域名)○丁目で月々6万円」に。「250万円値下げ」も目立たせましたが、優先したのは月々の支払い額です。値下げされたから買う人はおらず、買おうと思った人にとって値下げは「さらに良い材料」にすぎないからです。総額3,720万円の表示はあえて小さくしました。

裏面では「この小学校区で、頭金0円・月々6万円で買える唯一の4LDKの新築」と打ち出し、地図や間取り、支払い例の根拠を掲載。三つ折りにしたときに一番上に来る面に「地域名+月々6万円」が見えるようにするなど、受け取った人の行動まで考えて設計しています。

1年以上売れなかった別のモデルハウスでは、紙面広告で「130万円値下げ・ラスト1棟・最終販売会」を中央に大きく打ち出しました。どちらを主役にするかは、物件の状況に合わせて考えます。

写真と「次の行動」まで設計する

  • 3,500万円を超える物件は、価値が伝わる内観写真を必ず使う
  • サイズはA4の厚紙がおすすめ。自然素材系はマット、デザイン系は光沢紙
  • 何度か配る前提なら日付は入れない(販売会の告知には入れる)
  • 「来てほしい」なら「今週末、30分だけの見学でもOK」など、見た後の行動を明確に示す
  • 他の物件を同じチラシに載せない。この1棟を売ることに紙面のすべてを使う

ヒアリングでは「なぜ売れないのか」を聞く

チラシをつくる前のヒアリングで、営業担当に「どうすれば売れるか」は聞きません。それに答えられるなら、すでに売れているからです。代わりに「なぜ売れないのか」を徹底的に聞きます。「高い」「狭い」「敷地の形が悪い」。その理由を踏まえたうえで、それでも買う人はどんな人かを考えるのです。

まとめ:物件は変えられなくても、伝え方は変えられる

  1. 完成前から告知し、グランドオープン1か月で手応えを確認する
  2. 誰に売るかを1組まで絞る
  3. スペックを暮らしのメリットに翻訳する
  4. この物件だけの「唯一」を打ち出す
  5. 表面は感情、裏面は納得。一軍の情報だけを載せる
  6. 価格は月々の支払いで判断材料にする
  7. 見た後に取ってほしい行動を明確にする

よくある質問

Q. モデルハウスの販売はいつから始めるべきですか?

A. 着工したらすぐに始めましょう。完成までの3〜4か月間、周辺の小学校区にポスティングで告知し、ポータルサイトにも掲載します。グランドオープンから1か月以内に購入検討者が来ていなければ、販売を強化する合図です。

Q. 売れないモデルハウスは値下げすべきですか?

A. 値下げの前に、物件の魅力が伝わっているかを見直しましょう。ターゲット、言葉の選び方、唯一性の打ち出し方を変えるだけで売れることも多くあります。値下げは、買おうと思った人の背中を押す材料として使うのが効果的です。

Q. 今の時代でもチラシは効果がありますか?

A. モデルハウスの販売では特に有効です。購入者の多くは近所の人で商圏が狭いため、エリアを絞って届けられるチラシが向いています。もちろんポータルサイトや自社サイト、Web広告との併用が前提です。

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ピュアグロースでは、モデルハウスの建築計画段階からの販売計画づくり、チラシや広告のクリエイティブ制作まで支援しています。売れずに困っている物件があれば、お気軽にご相談ください。

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