大手ハウスメーカー5社のOBリフォームを徹底比較|工務店が目指すべき「OB1件あたり年10万円」

2026.10.21 2026.10.21
大手ハウスメーカー5社のOBリフォームを徹底比較|工務店が目指すべき「OB1件あたり年10万円」 解説動画サムネイル

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「新築は伸びているが、OB客のリフォームはほとんど取れていない」
「アフター部門は人手不足で、点検が後回しになっている」

大手ハウスメーカーはリフォーム事業で大きな売上を上げていますが、その多くは新築のOB(引き渡し済み)客からのリフォームです。では、どの会社がOBリフォームを最もうまく取れているのか。これを示すデータは、これまで世の中にありませんでした。

本記事では、公開情報をもとに当社が独自に推計した大手ハウスメーカー5社のOBリフォームの実態と、地域の工務店・ビルダーがOBリフォームを事業として育てるための目安を解説します。

リフォーム売上の上位企業

企業リフォーム売上
積水ハウス約1,838億円
大和ハウス工業約1,786億円
住友不動産
(新築そっくりさん)
3位
積水化学工業
(セキスイハイム)
約1,072億円
ミサワホーム約720億円
住友林業ホームテック約688億円

※当社データベースおよび公開情報に基づく推計値です。

「OB1件あたりの売上」で見ると実力が分かる

売上の大きさだけでは、OBリフォームをどれだけ取れているかは分かりません。そこで、累積のOB件数(引き渡し済みの戸数)でリフォーム売上を割り、OB1件あたりの年間リフォーム売上を算出しました。

  • 積水ハウス:累積OB約260万戸 → OB1件あたり約7.1万円
  • 大和ハウス工業:累積OB約192万戸(戸建て約66万・賃貸約126万)→ OB1件あたり約9.3万円。平均単価約150万円から逆算すると、年間でOBの約6%からリフォームを受注している計算

同様に5社を比較すると、OBリフォームを最もうまく取れているのはセキスイハイム(積水化学工業)という結果になりました。ユニット工法のため他社に頼みにくいという構造的な理由もありますが、メンテナンスやOBとの接点づくりがしっかりできていることがうかがえます。

OB1件あたりの年間リフォーム売上の目安:積水ハウス約7.1万円、大和ハウス約9.3万円、工務店の目標は年10万円

目安は「OB1件あたり年間10万円」

以前は「OB1件あたり年間5万円」を目安にしていましたが、業歴が長くなり築年数の古いOBが増えていることを踏まえると、今は年間10万円を目指したいところです。100万円を超える工事もあれば小さな修繕もあり、それらを平均した値です。

たとえば年間100棟の会社で累積OBが1,000件あれば、OBリフォームだけで年間1億円が目安になります。まずは自社のOBストック件数と、築年数ごとの内訳を出してみましょう。そこから、築年数に応じて取れるはずのリフォーム売上を算出できます。

急成長している会社はOBの築年数が浅く、「まだ直すところがない」と考えがちです。しかし古いOBに対しては「点検は回っているが、気づいたら他社に直されていた」というケースも少なくありません。

アフター体制づくりの目安

  • まずは初動の早さ:アフター専門の受付窓口で、連絡への初動を早くする。築年数が浅いうちは、コールセンターや駆けつけサービスの外注も選択肢
  • リフォームを事業化するなら専任化:地域でのシェアを最大化したいなら、アフター・リフォームの担当を置く
  • 人員の目安はOB300〜500件に1人:1人あたり売上5,000万円・粗利1,500万円程度が経営上の目安

メンテナンスがきちんとできていない会社は、新築の評判にも響きます。

OBの数字を公表すれば、新築の営業力になる

お客様が大手ハウスメーカーを選ぶ理由の一つは、「建てて終わりではなく、その後のメンテナンスもしっかりしている」という安心感です。地域の工務店の多くは、OBの件数やリフォーム売上を公表していません。

OBのストック数、リフォーム売上、年間の接触率を出し、大手と比べて遜色がなければ、「うちはメンテナンスまでしっかりやっています」と根拠を持って伝えられます。新築の営業トークにもなり、地域の評判や紹介にもつながります。紹介キャンペーンで特典を配るのは一時的な施策にすぎません。地域での本質的な強さは、引き渡し後にどれだけ駆けつけ、つながり続けているかで決まります。

事例:OBリフォームを40億円規模へ

当社がOBリフォームの立ち上げを支援した年間2,000棟規模のハウスメーカーでは、OBストックが約10万件ありました。あるエリアのリフォーム売上は28億円程度でしたが、取りこぼしを踏まえると40億円まで伸ばせると試算。リフォームメニューを整備し、総合展示場の1棟をリフォームのモデルに改装して「ビフォーアフター」を見せる取り組みを行いました。築10〜20年のお客様からの提案機会が増え、太陽光や蓄電池などのエネルギー関連の受注に加え、紹介も増える結果となりました。

よくある質問

Q. OBリフォームの売上目標はどれくらいが目安ですか?

A. OB1件あたり年間10万円が一つの目安です。累積OBが1,000件なら年間1億円になります。築年数によって取れる金額は変わるため、まず築年数ごとのOB件数を把握しましょう。

Q. アフター担当は何人くらい必要ですか?

A. 築年数にもよりますが、OB300〜500件に1人が目安です。1人あたり売上5,000万円・粗利1,500万円程度を目指すと、部門として採算が合います。

Q. 築年数の浅い会社でもOBリフォームに取り組むべきですか?

A. はい。初期は受付や駆けつけの外注で初動の早さを確保し、OB件数の増加に合わせて専任化するのがおすすめです。アフター対応の質は紹介や新築の評判に直結します。

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自社のOBストック件数と築年数を入力すると、取れるはずのリフォーム売上を算出できるシミュレーターをご用意しました。OBリフォームの立ち上げや、アフター体制づくりのご相談も承っています。

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