PHPの脆弱性に工務店はどう対策すべきか|WordPressのサイトで今すぐ確認したい4つのこと

2026.10.27 2026.10.27
PHPの脆弱性に工務店はどう対策すべきか|WordPressのサイトで今すぐ確認したい4つのこと 解説動画サムネイル

解説動画はこちら

「PHPの脆弱性がニュースになっているが、自社のホームページは大丈夫なのか」
「セキュリティのプラグインを入れているから問題ないと思っていた」

ホームページの裏側で動いているプログラミング言語「PHP」に、深刻な脆弱性(セキュリティ上の欠陥)が見つかったと発表されました。WordPressで自社サイトを運営している工務店・住宅会社のほとんどが対象になる可能性があります。

本記事では、社内でシステム開発を担当している当社メンバーが、今回の脆弱性で何が問題なのか、どんなリスクがあるのか、工務店の経営者が今すぐ取るべき対策を、専門用語をできるだけ使わずに解説します。

そもそも何が問題なのか

WordPressを使っていれば、ほぼ確実にPHPが動いている

ホームページの表側はHTMLという仕組みで表示されていますが、裏側ではさまざまなプログラミング言語が動いています。そのなかでも世界的に広く使われているのがPHPです。世の中で最も使われているサイト構築システムであるWordPressはPHPで作られているため、WordPressが入っている=PHPが動いていると考えて差し支えありません。制作会社が独自に開発した管理システムでも、WordPressをベースにしているケースがあります。

住宅会社のサイトでPHPが担っている代表的な処理は次のとおりです。

  • 資料請求・来場予約などのフォーム送信と、反響通知メールの送信
  • 施工事例・コラム・お客様の声などの掲載やアップロード

つまり、集客の要となる部分の多くがPHPの上で動いているということです。

修正前に公表されたからこそ、放置が危険

通常、ソフトウェアの不具合は修正を済ませてから公表されます。しかし今回は、深刻度が最高区分の「緊急」と評価されるほど危険なものだったため、修正版の提供前に「この日時に修正を出すので必ず適用してください」と事前に告知されました。

事前に公表されたことで、悪意のある攻撃者も「どこに欠陥があるのか」を知った状態になっています。最新版を適用したサイトは守られますが、知らずに放置しているサイトは攻撃者から見て非常に狙いやすい状態です。だからこそ、緊急の対応が必要になっています。

「セキュリティプラグインを入れている」では防げない

よく聞かれるのが「セキュリティのプラグインを入れているから大丈夫」「WordPress本体は最新にしているから大丈夫」という声です。結論から言うと、これでは防げません。今回見つかったのはWordPressそのものではなく、その土台であるPHPの欠陥だからです。WordPress側でどれだけ対策しても、PHPを最新版に更新する以外に根本的な対策はありません。

WordPressの対策だけでは防げない理由:欠陥があるのはWordPressの土台にあたるPHPのため、PHPを最新版に更新する必要がある

放置すると何が起こるのか:3つのリスク

今回の脆弱性は、ユーザー名もパスワードもなしにサーバーへアクセスできてしまうというものです。結論として、サーバーを乗っ取られるおそれがあります。具体的には次の3つのリスクが考えられます。

リスク起こりうること
サイトの改ざん同じURLが見知らぬサイトに
書き換えられる。
データを消されて復元できなくなる
情報の流出データベースの情報を読まれ、
お客様のメールアドレスや
電話番号などが漏れる
攻撃の踏み台自社サーバーから大量のメールを送られ、
他社への攻撃に使われる。
他社からの指摘で初めて気づくことが多い

どれに該当しても、会社の信用に関わる深刻な事態です。乗っ取られてからでは遅いため、事前の対策が欠かせません。

攻撃されていなくても、サイトが止まっていることがある

見落としがちなのが、サーバー会社の緊急メンテナンスによって知らないうちにサイトが止まっているケースです。1時間前は表示できたのに今は表示されない、といったことも起きています。対応が落ち着くまでは、自社サイトにこまめにアクセスして表示されるかを確認しましょう。

もしサイトが止まっていたら、Instagram広告やGoogle広告などのWeb広告は一時停止するのがおすすめです。リンク先が表示されない状態で広告を出し続けても、お客様は獲得できず広告費だけがかかります。サイトが復旧してから再開しましょう。

対象になる会社と、見落としがちなサイト

次のいずれかに当てはまる会社は、対象になっている可能性が高いと考えてください。特にWordPressを使っている場合は、ほぼ確実に該当します。

  • WordPressでホームページを運営している
  • お問い合わせ・資料請求フォームがある
  • 来場予約システムを入れている
  • 採用サイトやキャンペーン用のLP(ランディングページ)がある

実は、セキュリティリスクが最も高いのは過去に作ったまま放置されている採用サイトやLPです。現在動いているメインのサイトは制作会社が急いで対応しているケースが多い一方、「以前お願いしたが誰も管理していない」「あのキャンペーンLPはどこにあったか」というサイトは対応から漏れがちです。使っていないサイトは、サーバーから削除して非公開にするのが最も確実な対策です。これを機に、過去に作ったサイトを洗い出しましょう。

工務店の経営者が今すぐやるべきこと

自社でPHPを更新する必要はありません。やるべきことは、ホームページ制作会社(またはサイト管理会社)への確認です。次の4点をそのまま問い合わせてください。

ホームページ制作会社に確認すべき4つのこと:PHPのバージョン、修正の完了状況、対応完了の予定日、使っていないサイトも含めた確認
  1. 現在のPHPのバージョンはいくつか
  2. 今回の脆弱性への修正は完了しているか
  3. 未完了の場合、対応完了の予定はいつか
  4. 過去に作成して今は使っていないサイトも含めて、すべて確認したか

なお、古いバージョン(動画内の解説では8.1以下)のPHPを使っている場合は、そもそも今回の修正版の提供対象外です。必ず新しいバージョンへの移行を依頼しましょう。

連絡してすぐに対応してくれる制作会社もあれば、なかなか連絡がつかない制作会社もあります。今回の対応ぶりを踏まえて、今後の保守・管理の契約内容を見直すのもひとつの選択肢です。

よくある質問

Q. セキュリティプラグインを入れていれば安全ですか?

A. 今回の脆弱性は防げません。欠陥があるのはWordPressの土台であるPHPなので、WordPress本体やプラグインの対策では解消できず、PHPを最新版に更新する必要があります。

Q. 自社でPHPを更新する必要がありますか?

A. 自社で作業する必要はありません。ホームページ制作会社に、PHPのバージョン、修正の完了状況、完了予定日、使っていないサイトを含めた確認の有無の4点を問い合わせてください。

Q. 使っていない古い採用サイトやLPはどうすればよいですか?

A. 放置されたサイトは最もリスクが高いため、使っていなければサーバーから削除して非公開にするのが確実です。残す場合は、メインのサイトと同様にPHPの更新を依頼しましょう。

ホームページの安全性チェックリストをご活用ください

ピュアグロースでは、自社サイトの安全性を確認するためのチェックリストをご用意しました。制作会社への確認にもそのままお使いいただけます。Web集客やホームページ運用に関するご相談もお気軽にどうぞ。

You are up Next

クライアントの成果を見て
興味を持った方、
次はあなたの会社の番です。

無料相談してみる