GX ZEH時代に選ばれる住宅営業の条件|太陽光・蓄電池を「その家族に合うか」で提案する

2026.10.27 2026.10.27
GX ZEH時代に選ばれる住宅営業の条件|太陽光・蓄電池を「その家族に合うか」で提案する 解説動画サムネイル

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「GX ZEHの基準は分かったが、営業がお客様にうまく説明できない」
「蓄電池を売ったことがない営業ばかりで、提案が止まっている」

新しい省エネ基準「GX ZEH」への対応というと、断熱等級や設備の仕様の話になりがちです。しかし、仕様を整えても、それをお客様の暮らしに合わせて説明できる営業がいなければ受注にはつながりません。

本記事では、GX ZEHの発表を受けて当社代表と取締役が語った内容をもとに、GX ZEH時代に営業と会社がやるべき準備を、太陽光・蓄電池の提案力を中心に解説します。制度の解説ではなく、受注と商品づくりにどう生かすかという実務の視点でまとめています。

※本記事は動画公開時点(2025年11月)の情報と見立てに基づいています。現在(2026年10月)は、制度の適用時期や補助金の内容が変わっている可能性があります。GX ZEHの要件や適用時期、補助金の金額は、経済産業省・国土交通省など行政の公表資料で必ずご確認ください。

GX ZEHで変わるのは「仕様」より「売り方」

GX ZEHは、2025年に経済産業省が示した新しいZEHの定義です。断熱等級6以上、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の35%以上削減に加え、上位の区分ではHEMSや蓄電池の導入も求められます。動画公開時点では、新しい定義は2027年度から適用される予定とされていました。

ここで営業が意識したいのは、今契約するお客様の家が、いつ引き渡されるのかという点です。契約から引き渡しまで1年以上かかる場合、今の商談は実質的に新しい基準の時代に住み始める家の話になります。「うちは今の基準で十分です」とだけ答えていると、性能を重視するお客様の比較の段階で外されてしまうおそれがあります。

蓄電池を語れない営業が多い

動画で当社代表が指摘したのは、蓄電池を一度も提案したことがない営業が非常に多いという現実です。新築住宅で蓄電池まで搭載している家はまだ一部で、営業経験の長い人でも、メリットを聞かれると「光熱費が下がる」「停電時に使える」と答えるのが精一杯ということが少なくありません。

蓄電池は、10年ほど前の太陽光と同じような段階にあります。まだよく分からないと思われている一方で、これからは標準的に検討される設備になっていきます。太陽光と蓄電池をセットで提案できるかどうかが、営業の差になる時代です。

「誰に向いているか」で提案する

蓄電池の提案の考え方:メリットを並べて売り込むのではなく、昼間の在宅状況や夜間の電気の使い方を確認し、そのご家族に入れたほうがいいかを判断して伝える

蓄電池の提案で大切なのは、メリットを並べることではなく、「このご家族には入れたほうがいいのか」を判断して伝えることです。昼間にどれくらい電気を使うか、夜間の電気をどうしたいかによって、発電した電気を貯めたほうがよい家庭と、その場で使ったほうがよい家庭に分かれます。

確認したいこと提案につながる視点
昼間の在宅状況日中は不在がちか、
在宅で電気を使うことが多いか
夜間の電気の使い方夜に使う電気を
昼の発電でまかないたいか
停電への備え在宅ワークや小さなお子様、
ご高齢の家族がいるなど、
停電時の安心を重視するか
太陽光の搭載量屋根の形・向き・面積で
十分な発電量を確保できるか
資金計画設備費を含めて
無理のない返済になるか

この判断ができると、「あなたのご家族には入れたほうがいいと思います」「今回は太陽光だけで十分です」と、営業が責任を持って言えるようになります。売り込むためではなく、お客様に合うかどうかを一緒に考える姿勢が、性能の話を信頼につなげます。

会社として先に決めておく4つのこと

営業個人の勉強だけでは限界があります。会社として、次のことを先に決めておきましょう。

  1. 太陽光・蓄電池をどのメーカーから入れるか:ここが決まっていない会社は意外に多い。提案のたびに比較から始めていては、営業も説明に自信を持てない
  2. 上位の区分に届く搭載量の目安:延床30坪前後の家でも、上位の区分を狙うには太陽光の搭載量をかなり確保する必要がある。屋根の形状とセットで、設計担当と目安を持っておく
  3. 最上位グレードがいくらでできるか:標準仕様にするか、オプションにするかは会社の方針しだい。ただし、最上位に対応できるのか、できるならいくらなのかは必ず把握しておく
  4. 価格を早めに打ち出す:補助金の内容が固まってから動くのでは遅い。自社で対応できる仕様と価格を先に示した会社から、集客につなげている

そのうえで、太陽光と蓄電池をセットでどう提案するかの社内勉強会を開き、営業がロープレで説明できる状態をつくります。

性能競争の次に問われるもの

性能競争の次に問われるもの:多くの会社がGX ZEH水準になると性能の数値では差がつきにくくなる。暮らしに合わせて提案できる強い営業と、健康や心地よさなど暮らしの豊かさを語れる会社が選ばれる

多くの会社がGX ZEHの水準に対応していけば、性能の数値だけで差をつけることは難しくなります。動画では、その先で勝ち残る会社として次の2つが挙げられました。

  • 強い営業を持つ会社:同じ性能でも、お客様の暮らしに合わせて提案できる営業がいる会社が選ばれる
  • 暮らしの豊かさを語れる会社:数値の競争から、健康や心地よさ、心の豊かさまで伝えられるかどうかの競争に移っていく

また、国がなぜ住宅の省エネ化を進めているのかという背景も、営業の言葉に厚みを持たせます。2050年のカーボンニュートラルに向けて、国は住宅でも単なる省エネだけでなく、エネルギーをつくり、貯めて使う方向へ進めようとしています。こうした大きな流れを自分の言葉で説明できる営業は、お客様から「この人は分かっている」と信頼されます。

一方で、4号特例の縮小を含め、制度の変化に対応できない住宅会社にとっては厳しい環境が続くという見方も示されました。変化を「悲観的に準備し、楽観的に行動する」ことが求められています。

GX ZEHの4つの区分や従来のZEHとの違いなど、基準そのものについては、あわせて読みたい:2025年スタート「GX ZEH」とは?従来のZEHとの違いと4つの新基準をわかりやすく解説をご覧ください。

よくある質問

Q. GX ZEHに対応するには、営業は何から学べばよいですか?

A. まずは太陽光と蓄電池をセットで説明できるようになることです。メリットを覚えるだけでなく、昼間の在宅状況や夜間の電気の使い方から、そのご家族に蓄電池が向いているかを判断できるようにしましょう。

Q. 最上位グレードを標準仕様にしないといけませんか?

A. 標準にするかオプションにするかは、自社のお客様層や価格帯によって判断してかまいません。ただし、最上位に対応できるか、できるならいくらかかるのかは把握し、お客様に示せるようにしておくことが大切です。

Q. GX ZEHの適用時期や補助金額はどこで確認できますか?

A. 本記事は動画公開時点(2025年11月)の情報に基づいています。最新の要件・適用時期・補助金額は、経済産業省や国土交通省、各補助事業の公式サイトなど、行政の公表資料でご確認ください。

GX ZEH時代の商品づくり・営業強化はピュアグロースへご相談ください

ピュアグロースでは、設計や営業の実務経験を持つコンサルタントが、高性能住宅の商品づくり・原価の把握から、太陽光・蓄電池の提案を含む営業研修まで支援しています。制度対応を受注につなげたい方は、お気軽にご相談ください。

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