「資材高騰で値上げが続き、お客様が『大手で建てるのは無理』と諦めてしまう」
「同じ性能の家なのに、なぜ大手と地域の工務店でこれほど価格が違うのか、うまく説明できない」
ナフサ高騰による建材の値上がりと金利の上昇が重なり、注文住宅の価格はお客様にとってますます手の届きにくいものになっています。本記事では、住宅フランチャイズ「PG HOUSE」の本部を運営する当社代表の解説をもとに、大手ハウスメーカーと同じグレードの家を、地域の工務店がより安く建てられるコスト構造と、PG HOUSEの加盟がまだ進んでいない「未開拓エリア」の考え方を紹介します。
※本記事の数字は、動画公開時点(2026年6月)の解説に基づく概算です。地域や会社の規模、今後の市況によって変わります。PG HOUSEの商品仕様やフランチャイズ制度の概要は「高性能でも粗利30%を確保するコスパ住宅のビジネスモデル」で解説しています。
ナフサは、原油から精製される石油化学製品の原料です。住宅では、断熱材、樹脂の窓枠、壁紙など、目に見えない部分も含めて多くの建材に使われています。ナフサの価格が上がると、これらの建材が品薄になり、価格も上がります。影響は住宅だけでなく、オフィスなど建築・建設全体に及んでいます。
動画内の試算では、大手ハウスメーカーで4,000万円程度の建物は、ナフサ高騰の影響で約200万円、率にして約5%の値上がりになるとしています。上がっているのは主に材料費です。大工さんなど職人の費用はすでに高止まりしており、そこに材料費の上昇が乗っている状況です。
さらに、お客様の負担を重くしているのが金利です。この1年で住宅ローン金利は0.4%ほど上がっており、建物だけでも月々5,000円程度の負担増になるケースがあります。土地の借入れも加われば、負担はさらに増えます。その結果、「大手で建てるのはもう無理」と注文住宅を諦め、建売や中古に流れるお客様が増えています。
※金額・比率は動画内の解説(試算)に基づく概算です。
お客様からは「今は高いから、少し待ったほうがいいのでは」という声も出ます。しかし、資材の供給が戻っても、価格は上がった水準で落ち着くと見られています。建築費はこの10年で大きく上昇しており、インフレ局面では待つほど不利になりやすいのが実情です。当社では、来年以降も坪単価で数万円規模の上昇が続く可能性があると見ています。
住宅会社としては、「急いで買わせる」のではなく、価格と金利の見通しを正直に伝えたうえで、お客様が判断できる材料を示すことが大切です。
では、同じ性能・同じグレードの建物で、なぜ大手ハウスメーカーと地域の工務店で価格に差が出るのでしょうか。動画では、大手ハウスメーカーとPG HOUSEの加盟工務店で、同等グレードの建物を建てた場合の原価構造を比較しています。差が生まれるのは主に次の3つです。

| 大手ハウスメーカー | PG HOUSE加盟工務店 |
|---|---|
| 材料費 | |
| 個社での仕入れ 流通の中間コストを含む | 本部が底値を把握し まとめて交渉 |
| 広告宣伝費 | |
| 全国規模の 広告・展示場 | 商品力で集客し 広告費を抑える |
| 本社経費・粗利 | |
| 研究所・本社の販管費が厚く 高い利益率が必要 | 地域密着で本社経費が軽く 適正な粗利で成り立つ |
動画内の試算では、同じグレードの建物で、材料費だけでも約350万円の差が出るとしています。※動画内の解説(試算)に基づく概算です。
ドア、窓、キッチンなどの部材は、メーカーから現場に届くまでに商社や問屋などいくつもの会社を経由します。どの経路で、いくらで買うのが最も安いのか。その底値を本部が把握し、全国の加盟工務店分をまとめて交渉することで、1社では実現できない仕入れ価格を実現しています。当社の顧問先は200社規模にのぼり、取引の規模が大きいことも交渉力につながっています。
ただし、材料費は「底値」で仕入れても、その底値自体が市況によって上がります。PG HOUSEの価格も上がらないわけではなく、「今の時点で最も安い水準」を保つ仕組みだと考えてください。
大手ハウスメーカーの価格には、テレビCMや総合展示場など、全国規模の広告宣伝費が含まれています。一方、コストパフォーマンスの高い商品そのものが話題になれば、広告費を大きくかけなくても集客できます。同じ工場で作っていても、広告宣伝費をかけない分だけ安く売れる。日用品などでもよく見られる構造で、住宅でも同じことが言えます。
大手ハウスメーカーは、研究所や大規模な本社機能、全国のアフターメンテナンス体制を持っています。その販管費が厚いため、1棟あたりで高い利益を確保しなければ経営が成り立ちません。地域で頑張る工務店は、研究開発などのコストがそれほどかからないため、適正な粗利を確保しながらも、販売価格を抑えられるのです。
お客様が大手を選ぶ理由の一つに、「将来売るときに有利なのでは」という期待があります。しかし動画では、中古住宅として売却する際の価格は、大手ハウスメーカーでも地域の工務店でも大きくは変わらないと解説しています。
中古住宅を買う人が重視するのは、立地の良し悪し、建物の大きさ、きれいに住まわれているかどうかです。「どこのハウスメーカーで建てたか」は、価格にそれほど反映されません。建てるコストは安く、売るときの価値は同じ。この事実は、大手と比較検討しているお客様に対して、工務店が自信を持って伝えてよいポイントです。
「なんとなく大手なら安心」という理由で選ばれているケースは少なくありません。情報を正しく伝えることは、お客様の家づくりを守ることにもつながります。
PG HOUSEには全国から「建てたい」という問い合わせが寄せられていますが、加盟店のない地域ではお応えできないのが課題です。動画公開時点で、加盟確定・前向きに検討中の会社を含めたカバー率は約38.6%。47都道府県のうち、まだ加盟店のない都道府県が16残っています。

特にチャンスが大きいのが、首都圏の周辺エリアです。都内は土地が高く家を買いにくいため、都内に通勤しながら神奈川や千葉などの周辺に家を建てる方が多くいます。こうした地域は需要が見込める一方で、まだ加盟店が手を挙げていないエリアが残っています。
PG HOUSEの価格を実現するには、建設業の許可を持ち、住宅を建てた経験のある会社であることが前提です。異業種から参入する場合は、同じ部材を仕入れても施工面でコストが下がらず、想定した価格まで落とせないケースがあります。一方、住宅会社や、建設業も手がける不動産会社であれば、本部が交渉した仕入れ価格をそのまま生かせます。
1号店の浜松店は、一条工務店の本社がある浜松で、一般的な1店舗の平均を大きく上回る受注を上げています。商品力が高いため集客力があり、同業他社が見学に訪れるほど業界でも話題になっています。
A. 動画内の試算では、4,000万円程度の建物で約200万円(約5%)の上昇としています。主に断熱材や樹脂窓、壁紙など石油由来の建材の値上がりによるものです。地域や仕様、時期によって変わるため、最新の見積もりで確認してください。
A. 価格差の主な要因は、材料の仕入れ方、広告宣伝費、本社経費の違いです。同じグレードの建物でも、仕入れを工夫し、広告費や本社経費を抑えれば、品質を落とさずに価格を下げることができます。
A. 中古住宅の価格は、主に立地、建物の大きさ、状態で決まります。どこのハウスメーカーで建てたかは、売却価格にそれほど反映されないのが一般的です。
PG HOUSEの加盟にご関心のある住宅会社様、資材高騰の中で自社の商品戦略やコストダウンを見直したい方は、お気軽にお問い合わせください。