「同じモデルハウスの広告を出し続けて、反響が落ちてきた」
「バナーやイベントページを何パターンも作る余力がない」
市場が縮小し、インフレも続く中で、住宅会社には一人ひとりの生産性を高めることが求められています。生成AIを使いこなせば、生産性は数%ではなく数倍の単位で変わります。本記事では、住宅会社のAI導入を支援している当社コンサルタントが、画像生成AIで広告バナーやLPを量産して集客のPDCAを速く回す方法と、土地の周辺環境資料を自動でつくる方法を中心に、導入が進む会社の活用事例を解説します。商談中のパース変換や録音の活用は商談中と商談後のAI活用、トップ営業のノウハウを入れたボットはAIとの壁打ちで初回商談の提案を磨くで紹介しています。
※ツールの評価は動画公開時点(2025年12月)のものです。生成AIは数か月単位で進化するため、最新情報を確認しながら使い分けてください。
住宅会社の集客で、いま主流の一つがInstagram広告です。そこで成果を左右するのがバナーのクオリティ。標準的な外観パースをそのまま使うと、どうしても物足りない印象になります。
GoogleのGeminiを使うと、パースを次のように作り込めます。
街並みまで入れた高品質なパースは、外注すると1枚あたり数万円以上かかるため、注文住宅会社ではなかなかつくれませんでした。それが今は社内で手軽につくれます。
ChatGPTでもパースの加工はできますが、間取りや窓の位置が変わってしまうことがありました。Geminiは画像の「編集」に強く、元の建物の形が崩れにくいのが特長です。オーバーハングのような複雑な形状でも保持されるため、広告用のパースでは動画公開時点ではGeminiが有力な選択肢です。なお、加工したパースを広告に使う際は「イメージ」と明記し、実物と誤認させない表示を心がけましょう。
モデルハウスは数か月から1年以上使いますが、同じ広告で1年間集客し続けることはできません。反響を保つには、切り口を何通りも用意して打ち出し方を変え続けることが大切です。しかし写真を撮り直したり、パースをつくり直したりするのは費用も手間もかかります。ここで生成AIが役立ちます。
2棟同時見学会を告知するとき、別々のパースを横に並べただけのバナーは見栄えが劣ります。Geminiに「この2つの建物を住宅街の中に自然に並べて配置して」と指示するだけで、1枚の街並みとしてきれいに合成できます。そのうえで外構や植栽を作り込めば、光の反射まで自然な仕上がりになります。
ある支援先では、4棟の移動式モデルハウスを「4棟同時見学会」として打ち出していましたが、反響がいまひとつでした。そこで、オーソドックスな2棟に絞ったパースを生成AIで並べ、デザインツールで文字を入れたバナーに切り替えたところ、来場単価が約15万円から約2.5万円に下がったといいます(※支援先1社の事例です)。

Instagram広告では、バナーの先にあるホームページやイベントページも重要です。例えば平屋のモデルハウス1棟でも、「平屋見学会」「平屋相談会」「2階建てとの2棟同時見学会」など、切り口はすぐに3つ4つ思いつきます。ただ、ページを毎回つくるのは大変です。そこでChatGPTなどにLPの文章案を複数パターン考えてもらい、バナーとページの組み合わせを高速で試す会社が増えています。Instagramはトレンドの移り変わりが早いため、どれだけ速く対応できるかが成果を分けます。
画像のバリエーションは営業でも生きます。プラン提案の場で画面を共有しながら、昼間の外観写真から夜の雰囲気を生成して見せる、内装の写真のクロスや床材を変えたパターンを見せる、バルコニーの昼と夜の過ごし方を見せる。こうした提案を素早く資料に反映できると、提案の幅が広がり、生活のイメージも湧きやすくなるため、成約率の向上につながります。
また、ネットで情報を集めたお客様のほうが営業より詳しい、という場面も珍しくありません。自社の商品仕様や建物の知識を入れたAIボットを用意し、必要なときに必要な情報を引き出せるようにしておくと、既存の営業のレベルアップにも、未経験者や新卒の育成にも役立ちます。
土地探しをしているお客様に周辺環境をプレゼンする資料づくりは、調べるのにもまとめるのにも時間がかかります。これもAIで自動化できます。
AIがまとめた情報は誤りを含むこともあるため、価格や学区、ハザード情報などはお客様に出す前に必ず一次情報で確認しましょう。

大手ハウスメーカーでも、生成AIを集客や接客に取り入れる動きが出ています。AIはもはや一部の先進的な会社の取り組みではなく、業界の必須ツールになりつつあります。また、数か月前に勧めたツールが数か月後には別のツールに置き換わるほど、進化のスピードは速いのが実情です。
だからこそ、営業やマーケティングの担当者に「これをやっておいて」と任せるだけでは不十分です。経営者自身が、生成AIで今何ができ、どんなペースで進化しているのかを理解し、経営計画や今後の戦略に組み込めるかどうか。これが、今後数年、場合によっては数か月で会社の伸びに大きな差を生みます。
A. 動画公開時点(2025年12月)では、元の建物の形が崩れにくく画像編集に強いGeminiをおすすめしています。ただし生成AIは数か月単位で進化するため、定期的に比較して使い分けましょう。
A. 切り口を変えた広告を複数用意し、反応を見ながら入れ替えることです。生成AIでパースを作り込んだり複数棟を並べたりすれば、撮影し直さなくても新しいバナーをつくれます。LPやイベントページの文章も複数パターン用意すると効果的です。
A. AIが整理した情報には誤りが含まれる可能性があります。価格、学区、災害リスクなど重要な情報は、お客様に提示する前に必ず自治体や公式の情報で確認してください。
ピュアグロースでは、住宅会社向けに生成AIの導入支援を行っています。広告クリエイティブの量産、営業資料づくりの自動化、社内ナレッジのボット化など、自社に合った使い方を一緒に考えます。お気軽にご相談ください。