「スカウトを送っても返信が来ない」
「人事担当がいないので、スカウトも面談も社長が片手間でやっている」
転職媒体のスカウト機能は、待っているだけでは出会えない人材に直接アプローチできる手段です。一方で、文面を考え、大量に送り、返信があった人と日程を調整して面談する、という運用には手間がかかり、中小の住宅会社では回しきれないことも少なくありません。本記事では、住宅会社のスカウト運用を代行・支援している当社の採用コンサルタントの事例から、スカウトで成果を出すための打ち方と運用のポイントを解説します。面接での惹きつけ方は内定辞退が多い会社は面接で惹きつけていない、社内紹介による採用は採用がうまくいく採用会議の進め方もあわせてご覧ください。
スカウトメールの送信だけを代行するサービスは多くあります。しかし、送信と面談が分断されていると、どんな文面が候補者に響いたのかが分からず、改善のサイクルが回りません。成果を出している会社は、次の流れを一気通貫で回しています。

1社目は、年間約30棟を手がける住宅会社です。人事部がなく、社長も多忙なため、採用担当の役割を当社が担いました。媒体の選定からスカウト文面の作成・送信、候補者との日程調整、カジュアル面談までを行い、面談の録画をもとに社長に引き継ぎ、社長面接にも同席しています。
スカウト文面は複数パターンでテストしながら、開封率と返信率の高いものに変えていきました。その結果、2か月弱で約2,400通を送り、8件の応募から1名の入社につながりました。
うまくいったポイントは、面談での候補者の反応をスカウト文面に戻したことです。もともとの求人票やスカウト文面は月給ベースで給与を表示していました。ところがカジュアル面談で、未経験からでも成果次第で高い年収をめざせるという実例を説明すると、そこに強く関心を示す候補者が多かったのです。そこで、その点を求人票とスカウト文面の目立つ位置に打ち出したところ、反響が大きく増えました。
なお、年収などの条件を打ち出すときは、実際の社員の実績に基づく事実だけを書き、誤解を招く表現は避けましょう。入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
採用経験が豊富な社長であれば問題ありませんが、これから採用を強化する会社では、社長が面接でどんな話をし、どう展開すればいいか慣れていないこともあります。最終面接まで同席し、話の流れをサポートすることも成果につながりました。
2社目は年間約50棟、今後5年で200棟をめざす住宅会社です。採用計画は月1名でしたが、支援開始から2か月で5名の採用につながりました。営業だけでなく、一般に採用が難しいといわれる設計職や新卒も含まれています。
この会社では採用向けのYouTubeを運用していたため、スカウト文面に採用動画のリンクを入れました。ホームページや求人票だけでは伝わらない社風や、中途入社した社員の変化、キャリアの描き方などを動画で見てもらえるため、面談では「動画を見て良いと思ったので応募した」という声が聞かれました。この会社では事業計画と連動した将来の組織図を一緒に描き、どの職種をどの媒体で採るかという採用設計から実務までを支援しています。
スカウトで返信を得た後に最も大事なのは、最初の面談です。初回の面接で候補者をふるいにかけようとする会社は多いのですが、採用が厳しい今、候補者には多くの選択肢があります。最初に惹きつけられなければ、次の選考には進んでもらえません。
面談では、会社説明から入るのではなく、まず候補者が何をしたいのか、どんなキャリアを描き、どうなりたいのかを幅広く聞きます。そのうえで、「それは当社ならこういう形で実現できます」と会社の魅力を伝える。相手の希望に重ねて伝えることで、魅力が自分ごととして響きます。
誰が最初の面談をするかも重要です。会社を誰よりも理解し、好きでいるのは社長なので、社長が最初から会えるのが理想です。しかし、すべての面談に社長が出るのは現実的ではありません。その場合は、会社のことが本当に好きで、会社の全体像を語れる人が担当しましょう。社内に適任者がいなければ、集客・営業・採用まで会社をよく知る外部の支援者に任せるのも一つの方法です。
A. 文面を複数パターン用意して開封率・返信率を比べるとともに、実際の面談で候補者が関心を示したポイントを文面に反映することです。送信と面談を同じ担当者やチームで回すと、改善のサイクルが速くなります。
A. 職種や媒体によって異なりますが、事例では2か月弱で約2,400通を送り、8件の応募から1名の入社につながりました。一定の母数を送ってデータを取り、文面を改善していくことが前提になります。
A. できます。ただし文面づくり、送信、日程調整、面談まで手間がかかるため、社長だけで回すのは負担が大きくなりがちです。社内で担当を決めるか、外部に一部を任せ、社長は最終面接に集中する体制も検討しましょう。
ピュアグロースでは、事業計画と連動した採用設計から、スカウトの文面作成・送信、カジュアル面談、社長面接の同席、入社後のフォローまで一気通貫で支援しています。採用に苦戦している会社も、さらに採用を強化したい会社も、お気軽にご相談ください。